▼2003年8月28日放送「秋鮭と筋子」

「秋鮭と筋子」

日本で鮭というのはシロザケのことをさします。
晩秋に河川で孵化した鮭は、翌年の春体長10cm前後になると、群をなして海に下り、4〜5年後に体長80cm前後、重さ4〜5kgになって、産卵のために再び故郷の川に帰ってきます。現在、鮭の稚魚は大半が人工孵化でその数20億匹。放流されて無事帰ってくるのは3%足らずといわれています。北海道全域で漁獲される秋鮭は、産卵のために戻ってくる9月、10月に水揚げのピークを迎えます。
秋鮭には、ビタミンやミネラル、EPA、DHA、が多く含まれています。
秋鮭のタンパク質は、他の魚肉よりも消化吸収がよく、子どもや高齢者にも最適です。また、鮭の赤い色は、ガンの予防効果があるといわれているアスタキサンチンが含まれています。注目すべきは卵。そのまま取り出してほぐさずに塩や醤油に漬け込んだものを「筋子」、卵をほぐして塩や醤油に漬け込んだものを「イクラ」と言います。
筋子やイクラはコレステロールを多く含みますが、EPAやDHAが多く含まれているため、動脈硬化などへの心配はあまりありません。



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