▼2004年11月26日放送「健康にも良いガゴメ昆布」

北海道で夏に行われる昆布漁。養殖、天然ともに等級分けや加工をして全国のお店に新昆布として並ぶのは9月から11月です。北海道では地域によって獲れる昆布の種類が異なります。例えば最高級といわれる羅臼昆布は東部、利尻昆布は北部、日高昆布は南部、真昆布は南西部という具合。
日高昆布は柔らかめなのでダシ用の他に昆布巻などの食用に、利尻昆布は硬めなので主にダシ用にと、用途も少しずつ異なります。
函館近辺の真昆布の漁場で獲れる昆布で、ここ数年人気が急上昇し品薄状態になっている昆布が「ガゴメ昆布」。名前の由来は、ボコボコと盛り上がった葉の両端の独特の形が「籠目」に見えるからだとか。その特徴は、信じられないほどの粘り気を持つとことです。この粘りの素となっているのが「アルギン酸」と「フコイダン」。両方とも水溶性の食物繊維でアルギン酸はコレステロール値を抑え高血圧予防に、フコイダンは腸内をきれいにしてピロリ菌も除去する作用を持ちます。もともとは「雑昆布」ともいわれ、あまり人気がなかったガゴメ昆布ですが、この粘り成分が近年の健康志向の高まりで俄然注目を浴びています。まだ養殖方が確立されておらず、天然物しかないこともあり、価格は上昇中です。



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