▼2003年7月24日放送「厚岸の棒受け秋刀魚」

秋の代表的な味覚である秋刀魚は7月の10日前後に初セリが行われます。
その後の入荷量は少なく、8月あたりから本格的なシーズンを迎えます。
秋刀魚には「棒受け網漁」と「刺し網漁」の漁獲法があります。
棒受け網漁は魚群を探し、夜大量の光で海面を照らして魚を集め、秋刀魚の群を一気に網ですくい上げて、そのまま船上で凍り〆する漁法です。漁師の手で触れることが少なく、鮮度落ちの殆どない極上秋刀魚として市場に流通します。
刺し網漁は、ちょうど秋刀魚の刺さるぐらいの目の網を流すことにより、網の穴に秋刀魚を引っかけて獲る漁法。傷つきやすく、網から外すときに手で触れるため鮮度が落ちやすい。また、沖泊まりする船も多いので値段も安めです。
刺し網と棒受けの割合は8:2。棒受け秋刀魚が貴重なわけです。
秋刀魚はビタミンAが豊富。秋刀魚のビタミンAはレチノールといって皮膚や粘膜を丈夫にし眼精疲労にも効果があります。脂肪にはDHA、EPAが豊富で、こちらは動脈硬化・心筋梗塞・高血圧等に効果的。秋刀魚の栄養素は脂肪に多く含まれますので、焼くときには脂が落ちすぎないように注意してください。

産地 北海道東部釧路の東の港町 厚岸



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