▼2004年6月25日放送「今だけの味! 絶品 北海シマエビ」

北海道の名産でエビといえば「北海シマエビ」というくらい人気のあるエビです。
北海道からサハリン(樺太)、千島列島にかけて分布しています。体長は最大で13センチ。
浅海のアマモの茂った場所に多く、緑褐色の体色と淡黄白色の縦縞模様がカムフラージュ効果を上げています。産地で新鮮なものが入手する場合のみ刺身で、その他はほぼ塩茹でにします。
北海シマエビは、通常はエビカゴ漁といって、エサを使う漁法のためエビにその匂いがついてしまいますが、道東にある別海町では、エサいらずの「打瀬網漁」によってエビを獲るため味も香りも一味違う最高の「北海シマエビ」が水揚げされています。
打瀬網漁とは昔ながらの帆船を使う漁。良質の北海シマエビは、水質の良い浅瀬に生える水草「アマモ」がたくさんあるところで育ったものです。このアマモがたくさん生い茂る野付湾ではモーターボートではスクリューにアマモが絡まってしまうため漁が出来ないのです。このため昔からずっと変わらず、帆船を利用しています。シマエビは独特の風味があり、エビというより蟹のような柔らかい食感があります。この時期、一度は賞味する価値ありです。



【問い合わせ先】 山彦水産(鮮魚、活魚) 052-581-5737