▼2004年6月11日放送「トビウオ」

トビウオの仲間は日本近海だけで20種類を越えるといわれています。
春と夏が旬であることから、市場では「春とび」「夏とび」と呼ばれるものが何種類か出回ります。
ちょうどこれからの時期に主流になってくるのが「夏とび」。
港やまきには、細トビウオという種類が入っています。お値段は一匹160円から200円前後。
細トビウオは、三重県の紀伊長島町から届いたものです。たくさんの海の幸がある地域なので、定置網を張って一気に引き上げる漁法をとっています。
網にはカタクチイワシ、マンボウ、アジ、シイラ、などたくさんの魚が獲れます。その中にトビウオも含まれているわけです。
よいトビウオの見分け方は目に透明感があって、全体に硬く締まっていること。新鮮なものは刺身にして食べると美味しいですが、梅雨の時期は食べる前におろすことがオススメです。
トビウオが飛ぶのは、鰹やシイラなどの敵に追われたときです。尾びれで激しく水面を打ちつけて勢いをつけ、胸びれを大きく広げて飛びます。時速はおよそ60km、飛距離は数十メートルから数百メートルに及ぶときもあります。この激しい運動のために、トビウオの内臓は他の魚に比べて割合が小さく、身も脂肪が少なくなっています。味は淡白なため、どのような味付けも出来ますし、食欲のない梅雨時や夏にもさっぱりと食べられるオススメの魚です。



【問い合わせ先】 港やまき(鮮魚、活魚) 052-582-3083