▼2004年5月7日放送「市場でも希少価値 鯛の子」

鯛科を代表する魚「真鯛」は冬から春にかけて旬を迎えます。特に産卵を前に身が充実した桜の季節の真鯛は「桜鯛」と呼ばれ極上品とされています。桜鯛の時期にもう一つ料理人から注文が殺到するのが鯛の卵、つまり「鯛の子」。
春から夏にかけて真鯛は産卵シーズンを迎え、お腹に卵を抱えます。これが珍味として、本体よりも高く売られるのです。しかし、「鯛の子」といっても一匹の鯛からはほんの少量しか採れないので、市場では「鯛の子」だけパックに入れて売られています。しかも人気商品のため、いつもあるとは限りません。
日本料理店など、旬を大切にするお店では、筍と一緒に炊いたりと旬の一品には欠かせない品です。
たらこと違い、一粒一粒が細かく、舌触りが滑らかで、まったりとした食感。また卵の腹に切れ目を入れて、一度熱湯に入れると、皮が縮んで花が開いたようになり、見た目にも美しいものです。



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