▼2003年12月11日放送「幻の天然活きアンコウ」

アンコアは姿こそグロテスクですが、「東のアンコウ、西のフグ」と言われるほどの美味しい魚です。特にアンキモと呼ばれる肝臓が旨く、この大きさで価格が決まるほどです。身に関しても捨てるところが無いといわれ、口(歯)以外は全て食べることが出来ます。
俗に「アンコウの七つ道具」と言われるのは、肉(3枚におろした身)、えら、皮、トモ(尾びれ、胸びれ、手羽)、ヌノ(卵巣)、水袋(胃)、肝。最近ではスーパーでも七つ道具がパックで売られていますが、皿に水がたまっていないものが新鮮です。
もともと水深200メートル付近の海底に潜む深海魚ですから、通常は底引き網で揚げられ、水揚げ直後に死んでしまいます。しかし、時として水深30メートルくらいに生息するものもいて、この生きの良いまま水揚げされたアンコウが、活きアンコウとして珍重されています。名古屋へは北陸産に限られ、名古屋の中央卸売市場でも滅多に手に入らない貴重な魚です。活きアンコウだからこそ食べられる刺身は、もっちりとした食感で、イセエビの刺身をさらに柔らかくしたような歯ごたえと甘みの、まさに幻の味です。
港やまきでも注文して待つしかない逸品です。



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